今では伝承や、物語の中でのみ存在する、勇者や魔物が存在する世界。
そんな世界が、まだ実在した頃の話。
ここは、魔物達が住む城であり、この世界に住む人間が最も恐る場所、魔王城。
治めているのは魔王、名をアトラ。人間達は、この魔王を討伐するべく日々邁進しているのであった。
しかし、実状は想像とかけ離れたものであることを、彼らは知らなかった。
この魔王城の中でも、地位の高い存在が何名かいる。
一人は魔王、アトラ。彼は魔王であるにも関わらず、明るく、能天気で、どこか幼くさえ見えた。
そして、伝承にもある通り、四天王という立場の者達。彼らは王に仕えながら、人間達を恐怖に陥れる、のではなく。ただ平和に毎日を過ごしていた。
能天気な魔王、四天王はマイペース、神経質、純朴な少年、不思議な魔法使い。
この五人が治める城には、穏やかな風が吹いていた。
果たして人間達は、この魔王城に辿り着くことはあるのか。
そして、いざ対面した時に、何を思うのだろうか。
